「ねぇ、ハッター?
私はどうして
殺されそうになったのかな」



「……それは…、
会ったときに言ったように
君に力があるからだ」



「力?チェシャみたいな?」


「あははっ
それは違うよアリス」


私がハッターに聞けば
チェシャが笑った

「…?」


「アリスの力はね
目に見えるものじゃない
こんな
人殺しの道具なんかじゃない
この国の、この世界の為にある
とっても偉大な力だよ」