「アリス…!!」


「帽子屋さんっ!!」


小さい頃を思い出したからか
つい帽子屋さんと呼んでしまった



「…なんか変ね。
今になって帽子屋さんと
呼ぶのは…」


少し恥ずかしくなって
下を向いた


「―いや?嬉しいものだ
また、そう呼んでくれて」

懐かしいな、と笑ってくれた


「それより…猫は?」


「あぁ、それならもう
決着がついたみたいだけど…」



私はずっと見ていた
チェシャとクローリクの戦いを