「何を…言っているんだ。」


「俺は…間違っていたか?
俺はただ、女王様を思って…」



どこか遠くを見つめて
まるで寝言のように言う



「お前に殺されるなら
まだいいかもしれないな…」

ジャックが
フッと軽く笑った


「…ふざけるな!!
女王を守るはずのお前が!!
ジャックが!!
自ら死を選ぶなど…!!
あの時を知り、
女王を守ってやれるのは
お前だけだろう!」


あぁ、今は敵なのに
なにをしているんだか…


「…今のお前に殺す価値はない…」


剣を捨て
アリスのもとへとむかう