「…かわったものだな」


「お前こそ。
あの方への恩を忘れたか」


ジャックの
剣に込める力が
グッと強まる


「…恩も何も…
自分のことしか
見えてなかったあの方に
仕え続けるほど
不様なことはないだろう
今の女王だって同じだ」



「貴様…!!!!」

交わっていた剣を離すと
ただ一心に私目がけて
突き出す


死ぬか…?ここで?

それもいいかもしれないな


ジャックの思いも
わからないわけではない





「―だが。私は死ねない。」