「……母様…父様…ジャック…」


ふと振り向けば

今までいた広間は
死体の山と血の海で

女王は泣き叫び
ジャックは私達をにらみ続ける



何故だか涙が止まらなかった



疲れきった足で
たどり着いたのは森で


帽子屋さんが
ここなら隠れられるだろうと

いったん休憩もかねて身を潜めた