「アリスに何するつもりだ!!!!」


チェシャが王に問う


「…拾ってやったというのに
随分な口振りだな猫よ」


その言葉に
チェシャは何も言えなくなる


父様は恩に着せるような
そんな人ではなかった


なのに…どうして突然…



「まぁいい。アリスよ」



突然私に向けられた言葉に

私はビクっと肩を震わせる


だってその声に
優しさなんて感情は
少しも感じられなかったもの




「アリス…お前には
死んでもらう。」







「………………え…?」