…あれ?
…この道―…



ハッターにひっぱられながら
通りすぎていく道で
何か不思議な感覚に襲われる


その感覚は
道を進むにつれて

物憂いものへとかわっていった



…何これ…


走っている疲れもあってか

息がしづらくなる


それにハッターが気付いて

しっかりと私を支えてくれた



「…あ…りがと……」


「あぁ。もう少しだ頑張れ」


走っている廊下の正面に
大きな扉が見えた


あそこにチェシャがいる


早く。早く行かなきゃ。