「…届けてくれてありがとう。
辛かっただろう」



「…つれていきましょうか?
瞬間移動でいっきに…」



チェシャを
助けられなかったかわりにと
ディミは言った


「…ありがとう。
だが、君は私たちに
手を貸してはいけない。
私たちは自分たちの力で行くさ
君は己の信じる者に従いなさい」



ディミはコクンとうなずき

「お城で待ってます」と
それだけ言うと


一瞬で姿を消した



「さぁ、
ますますゆっくりなんて
していられなくなったな」


「そうですわね。
鴉!!もっと急いで!」


メアリィの言葉に応えるように
鴉はスピードを上げた