得に何もおこらず
皆でわいわい歩いていると


背後で草の擦れる音がした


―何の音…?

ハッターとヤマネが足を止め
それにつられ皆が足を止めた


「どうしたの?ヤマネ?」

マーチヘアーが聞くと
ヤマネはシィっと
人差し指を唇にあてて一言。

「…なにかいる。」