「ぷ。アハハッ」


「え?アリス何笑ってー」


「ばかみたいね、
私もうあんなこと聞かないから
傍にいて、ずっと私を守ってよ」


あの時言えなかったこと


「うん。ずっといる。
アリスが嫌って言っても
傍にいてやる」



「…頼りにしてるよ」

チェシャにも聞こえるか
わからないくらい
小さな声でつぶやいた


すると
チェシャのしっぽが
嬉しそうに揺れていた


私はチェシャの背中に
ポスッともたれて
空を仰いだ

「…綺麗な星空だね」


「…うん。」