「大丈夫?」


ぽんと背中を
チェシャに支えられ
なんとか倒れずにすんだ


「うーん…
アリスに銃は
向いてないのかな…?」


的を見ると
あたった形跡もなく
きれいなままだった



「あたりまえじゃん。
アリスは護られてるだけで
いいんだよ
てか、俺ちゃんと護るし
なぁ、帽子屋?
それでいいだろ?」


「だが、もしも
私たちに何かがあって
護れないときなど、
少しくらいは
自分を護れるようにしなければ
危ないだろう?」