恋の病

んん?

「ねぇ、雨降ってきてない?」

「そお?天気予報でなんて言ってる?すぐ止みそうなの?」

「あぁ‥駄目駄目。降水確率60だって。」

いつも見てる番組の人気お天気キャスターの藍ちゃんは傘を差し、白いダウンジャケットを着ていた。見慣れた笑顔でボードを持って今日のお天気を伝えている。

「あらら、」ため息混じりの声。

サァーッと途切れない音が聞こえてくる。

降ってきた、降ってきた。

雨の日は嫌いじゃないけど、靴が濡れるのは嫌。それに冷えるし。

「佳奈、車で送ってこうか?」


「やった!ありがと~」

予想しなかった母の言葉に思わず声をあげた。