*クリスマスのキセキ*

「聖也……



どうして?」



 荒い息で立ち止まって聞いた。



「神様の手違いだって」


 聖也の声が響く。



「えっ?」



 あたしは、聞き返すことしか出来ない。



「確かに事故には遭ったけど、死んではなくて。


危篤だったらしくて。



あの時、光に吸い込まれて、天国にいきそうになったけど。



神様の手違いに気付いて、目ぇ覚ました。



けど、さすがに手も足も骨折れてて、重症でリハビリしてやっと回復した」