*クリスマスのキセキ*






 その時、ツリーの上の空から、白くてきらびやかな光が聖也のもとへとやってきた。



聖也は、大きく頷いた。



その光は、スポットライトみたいに、聖也を照らし出した。



まぶしそうに、聖也は目を細める。



「行かないでっ!!」



 あたしは、力の限り叫んだ。



聖也は笑って、

「じゃあな」

そう言って手を振った。


あたしも小さく手を振る。