*クリスマスのキセキ*

別れが来ても……



それでも……



短くても、聖也と出会えて良かった!!



ノリのいい優しい歌声が、あたし達を包み込んでる。



なのに、あたしの目からは大粒の涙が溢れた。



こらえようと、空を見上げても、止められない。


「どこにも…



行かないで……」



 思わずこぼれた言葉。


「ごめん……」



 困ったように聖也は言った。



困らせたくて、言ったんじゃない。