*クリスマスのキセキ*

ダンスが出来なくなる……その意味もわかった。


「聖也は家に帰らないの?」



「帰れない……」



「そうなの?」



「公園とこのデパート以外移動できない。



ほんと、使えない幽霊なんだよな」



 聖也が苦笑いすると、あたしもつられて笑えてくる。



「公園で寝てるんだ。



仲良くなった、若い霊感強いホームレスに寝袋借りて。



その人新入りらしくて、新品な綺麗な寝袋でさ。



その人の話じや、多分……



初七日までは家に帰れないんじゃないか? って。



特に僕の場合、事故に遭ってるから。



病死だとすぐ帰れるって言ってた」



「そんな……」



 家族に会えないなんて、寂しいよね。



聖也のケーバンもメアドも知りたかったけど、無理なんだね。