*クリスマスのキセキ*

「ガチガチだから!!



手と足一緒に出ると。



ロボットみたいだから」



 聖也にモノマネされて、爆笑されてた…



「あはは……」



 ほんと恥ずかし〜/////



笑うしかない…



どんなにみじめでも、才能なくても、聖也の必死さが伝わるから、それにちょっとでも応えたかった。





 帰り際、



「近々また、練習来れる?」



 息を弾ませて、聖也が言った。



「明日、また来ても平気?」



「うん、待ってるよ♪」


 そう言って、満面の笑みで聖也は手を振った。


「バイバイ」



 あたしもつられて、笑顔になる。





 三歩、駅に向かって歩いて、名残惜しくてデパートの方へ振り返った。