*クリスマスのキセキ*

「あのさぁ、羽未も踊ってみたら?



どう?」



 真剣に聖也が言った。



「な、なんで?



聖也はダンス続けられないんだよね?



なのに、何であたしに踊れって?



意味わかんないんだけど……」



「大丈夫。



続けられるだけ続けるから。



俺のダンスへの想い、伝わったんだよね?」



「多分……どれだけ理解できたか、わかんないけど。



けどっ!!



踊れるようになったら、楽しいよね、きっと!!


教えてもらえるなら、お願い!」



 心から思った。



聖也に近づきたい♪



もちろん、聖也みたいになんかなれない。



それでも、ちょっとでも聖也の想いを理解したい。