*クリスマスのキセキ*

ゴツめのアクセ売り場で、クロスのネックレスを聖也が着けてた。



「スッゴい似合う〜☆」




 あたしは、聖也に笑顔で言った。



ほんとに、割と華奢な聖也にぴったりな感じだった。



「いいなぁーこれ!!」



 そう言いながら、聖也は鏡を覗き込む。



鏡越しに、あたしも見つめる。



何の変哲もない、小動物系の顔した、ストレートのロングなあたし。



その隣の聖也は……



ん?



何でだろ?



聖也の姿が半透明……



うっすらとしたシルエット。



むしろ、着けてるネックレスの方が、くっきり映ってる。



どうして?



その後ろに映るあたしは、バッチリ映ってるのに……



この鏡おかしい!!