「神無月...さんが、笑った?」


ふと、苦い香りに甘い香りが降りかかるような...。


新しい空気が流れた。

突然ザワッと騒ぎ始めた。


このクラスに入っていて知らなかった香りが、今。


君に出逢ってしることが出来た。


偶然、君が転入して来た。

偶然、君が私の隣の席だった。

偶然、君が私に話しかけてくれた。



「では授業を続行するぞ」

先生の一言で現実に戻された。

少しだけ先生も驚いていた。


私の顔をマジマジを見ていた。


クラスのほとんどが私を見ていた。

視線が突き刺さるほどの強さで感じることができる。


...でも新鮮だった。


普通は苦痛と感じるだろう。

でも、新鮮に感じた。


初めてだった。

こんな気持ちは。