君と煙草と僕の夢

先生……会いたい。


こんなの早く終わして、先生の膝枕で眠りたい。



「……」



私はいつもより早く掃除を終わし、家路についた。


玄関の鍵を開ける。先生は帰っていなかった。電気をつけ、私はソファにぐったりと横になった。



「先生……」



頭の中は、先生のことでいっぱいだった。


☆☆☆


目が覚めた。気づかないうちに寝てしまったらしい。体には、あたたかい毛布がかけられていた。


体を起こす。向かい側のソファで、先生が煙草を吸っていた。



「目が覚めたか」

「うん……」

「顔色が悪い」

「え?」

「お前だよ。疲れてるのか?」

「いや…うん。少し」

「痙攣してんじゃん」

「大丈夫だって。たいしたことないよ」

「そう」



私はソファから立ち上がり、先生のところへ向かって行った。



「……先生」

「ん?」

「…膝枕して」



私の要求に、先生は少しため息をついた。膝枕、やりたくないんだろうか。まあそれは、いつものことだけれど。