「夏川さんて可憐て名前なんだね」



ある日突然、春樹が話しかけてきた。



「この前の模試の結果貼り出されてたの見たんだ、7位なんてすごいじゃん」



「五十嵐くんこそ2位でしょ?」



「見てくれてたんだ、嬉しいな。」



人懐っこい春樹の笑顔。



あたしの警戒心は崩れた。