そんなときに春樹に出会った。



勉強のレベルも低く、不安を抱いた父親が有名な塾へ申し込みをした。



そこに春樹はいた。



チャラ男。



そんな言葉が似合う、明るい色のゆるいパーマスタイル。



服装も雑誌から出てきたようなオシャレな感じで、周りには同じような派手な女の子たちが群がっていた。



あたしは輪に入れず、入りたいとも思わなかった。



どうせ、受験までの短い付き合いだし…