ミノがあたしを抱きあげた。



いわゆるお姫様抱っこってヤツ。



「ちょっと!」



恥ずかしくて、バタバタするあたし。



「わ!暴れるなよ!すぐそこだから!」



ミノはあたしを抱えて、近くのお店へ飛び込んだ。



さっきのナンパ男が指差したカラオケ店。