「『オレのナツ』だあ?」



「オレたちの夏川さんだ!!」



「ぬけがけしやがって!!」



体格のいい先輩たちに囲まれ、細身の彼はたじろいだ。



けれど負けずに



「オレの彼女ですから!」



と、どさくさに紛れあたしをぎゅっと抱きしめた。