ブラッツ




「んーなんか青って海~」


青色のライトにしたまま再びベットへとダイブ。

何か楽しい。



「うみ…かぁ」


ゆらゆら揺れる青。

天井に映される青色の海。


なんであの少女はあんなに海に行きたいのだろうか?

いくら〝殺してほしい〟とはいえ、あんなに海に執着することはないだろう。



不思議な少女。

〝殺して〟〝海に行きたい〟


分からない。

あの少女が何を考えているのか、分からない。



眠気なんて、いつの間にか飛んでいた。



「ん?」


ふと見るとベット脇にコンポ。

少年はベットの上を這いながら向かっていく。


「これ音聞けるやつでしょ~」

とても珍しい物を見るような目でコンポをジロジロと見つめる。

わー、これ欲しいんだよな~



って、

「…どうやんだろ」

カチカチとてきとうにボタンを押していく。