ブラッツ




「ほら、じゃあリアルっぽくこんなの持ってみる?」


出てきたのは銃。

光を反射する、光沢を持った、綺麗な真っ黒な銃。

手のひらより少し大きいくらいの銃。



初めて見た少年は目を白黒させながら、



「うっ…うわ!」



少年は少女と一気に距離をとる。



ほ…本物?

これ本物?!



「本物よ?なんなら打ってみる?」

少女はキョトンとしながら少年にその銃を渡す。


「いっ、いらねえよ!!そんな物騒なモンどこから持ってきたんだ?!」



すると少女は当たり前のように、

「こんな物、家にゴロゴロあるわよ?一番小さいの選んできたんだから感謝してよね」


クルクルと銃を回し始めた。