ブラッツ





んん~

自由っていいなぁ~


ぐううと大きく伸びをする。



…あらら?


隣りの女がわりと大きいことに驚いた。

少年より少し小さいくらい。


…って、

俺が小さめってこともある…んだけど…さ。



驚いたのは身長だけじゃない。



女が振り向いたとき、ドアの光によって顔がはっきり見えた。


なんとも幼い少女。

いや、高校生ぐらいだろうか?

セーラー服を着ている。



とても綺麗な女の子。

茶色がかったロングヘアから女の子っぽい、甘い匂いが流れてくる。



「あなた車の免許は持ってるわけ?」

少女は早足でドアに向かいながら少年に問う。


少年はこの女がこんなに綺麗だとは思わず、

「あ?あぁぁ…い…ちおう?」

ドキドキしてたり。


…って俺、へ…んたい…っぽかったり?!


バクバクしながら少年は少女の後に続き、暗闇から抜け出す。