そんな中庭の景色を窓からボーッと眺めていたら誰かに軽く肩を叩かれ、後ろに顔を向けた。 「あ、亜衣」 「なにボーッとしてんの?」 「あ…窓の景色見てた」 なんだかちょっと恥ずかしくなってしまって、少しだけ視線を膝に移した。 「んっー、確かに今日いい天気だしね。お昼は中庭で食べよっか!」 腕を伸ばしながらそう言う亜衣の提案に、あたしは笑顔で頷いた。