キーコ…… ビクッ。 突然後方から音が聞こえ、小走りだった足をピタリと止め、おそるおそる振り返る。 見ると、ブランコが一つ誰も人は乗っていないのに キーコキーコ… と揺れていた。 やだ… なんか怖い…。 思わず、肩にかけているバックの取手をギュッと握り締めた。