希望の唄~運命とぶつかった純愛の物語~



『じゃあね』と言って麻由と別れたあたしはライブハウスに向かっていた。


いつもライブをする場所。


あたしの安らぎの空間。


「あ、紗恵。今日は早いねぇ」


「ノリこそ!仕事は?」


「今日有給なの~!」


“ノリ”と言うのはドラマーの範子。


ハタチで美容師をやってる。


――ガラ


「チィーッス」


「アカリ、弦切れたー…」


「紗恵、またかよ…。あとでやっとくから置いときな?」


“アカリ”はベース。


ギターにも詳しい、赤い髪のロッカー。


「うちはもうキーボードだしたよ?」


「優子姉は準備がいいね。さすがリーダー!」


「おだてても何もえんよ?」


“優子姉さん”はキーボードの福井っ子。


一応、しっかり者のリーダーで最年長の22。