♀桃華



やっと風邪も完治して、絶好調!!




蓮のおかげだ♪




風邪が蓮に移らなくて良かった。





「蓮、帰ろ!」

「ん。」





廊下に出ると、ひとりで大量の教材を持ってる女の子が歩いてきてた。




重そう…。




手伝わなきゃ!!





「あの、て…」

「手伝う。」

「え、れ…高城くん!?ありがとう…。」





あたしよりはやく、蓮が自分から言った。




成長…だ…。




ちょっと嬉しいかも!






「あたしも手伝うよ!」

「いい、桃華に重いの持たせたくない。」

「へ!?わ、わかった…。待ってる…。」





ちょっと意地悪そうに笑ってから、蓮は歩き出した。




あたしが照れるのわかっててやってる…!




いつこんな成長までしたんだか…。





それにしても、女の子ひとりに重いの持たすとは!





たしか、隣のクラスの子だよね?




名前はー…えと…あ、奥村さん!





「ただいま。」

「あ、蓮。終わったの?」

「ん。帰ろ。」