「2階はややこしいから気を付けてね!」

「…。」

「まず…ここは…」






はぁ…。




疲れるよ…。




完全に心開いてくれてない。





最初だからなのかな?




それとも、あたしだから?




冷たすぎると怒り通り越してヘコむ…。






考えながら歩いていたら、あたしと逆の道を歩いてる高城蓮。





ややこしいって言ったじゃん!?





ってかあたし見てないの!?






「た、高城くん!!そっちじゃな……」








引き留めようとして掴んだ高城蓮の手。





そこから記憶が流れ込んでくる。






うそ…最近はコントロール出来てたのに…!!







あたしのなかに、高城蓮の小さい頃からの記憶が…





高城蓮の感情と一緒に…





あたしの中に流れ込んできた……。