辛そうな目でそう言う奈留。





これは深刻かも…。





不満で短い期間でもすぐたまるんだね…。






「9時になっても要来なかったら、俺男子寮戻る。」

「わかった。」

「え!?蓮くん…」

「大丈夫。要には何も言わない。奈留は桃華と休んどけ。俺がいたら出来ない話もあるかもしんねぇし。」

「ごめん…。蓮くん、桃華も…。」

「気にすんな。」

「そうそう!!」





夕飯も食べて、お風呂にも入ったけど、要は来なかった。





「もうすぐ9時だな…。」

「うん…。」

「どーせ来ないよ…。」

「奈留…。」






結局、9時になっても要は来なかった。






「じゃ、俺戻る。」

「おやすみ。」

「ごめんね、蓮くん…。」

「気にすんなって。明日また来る。おやすみ。」






蓮はそう言って出て行った。






「あたし達も、今日ははやく寝よっか?」

「うん…。」

「一緒に寝る?」

「うん…。」






それからすぐ、眠りについた。