桃華は抵抗なんかしなかった。





これは、異常なモノへの当然の報いだと思ったから。





今まで桃華に告白してきた人、仲良くしてきた人、みんなが桃華に酷い仕打ちをした。





先生ですら、桃華を助けはしなかった。






卒業の時まで桃華はひたすら耐えた。






卒業の時、あの子が桃華にかけたのは…




「あんたはこの世にいらないの。…さようなら。二度とあたしの前に現れないでね。」




と言う言葉と




大量の泥と菊。






あたしは…死んだんだ、と桃華は思った。







新しく行く高校は能力者ばかりだ。





そこで生まれ変わろう。





でも…絶対にレベルまでは言わないでおこう。





そう決めた。







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