超能力学園

その子には、小さい頃実の父親に性的虐待を受けた経験があった。





その奥で、冷たい目で見ている母親。





叫んでも助けてもらえなかったという記憶。





今の一人暮らしはそのせいだってこと。





感情と共に、すべてが桃華のなかに入ってきた。





桃華は涙を流した。





同時に、その子をまた理解できたと思った。





桃華は、



「ごめんね、知らなかったよ。こんな過去があったなんて…。」



と言った。





その子は目を見開いた。




「なにいってるの…?」






桃華はしまった、と思ったけど、この子なら…そう思って全てを話した。






「つまり…桃華は普通の人じゃないんだ?」

「まぁ…。」





怖かったけど、受け入れてくれると信じていた。






「……く。」

「え?」

「最悪!!人の知られたくない過去、勝手に見て!!」





桃華は気づいた。




人には知られたくない過去もあるんだ…。






「あ…ごめん!!あたし…。」

「ホント最悪!!親があんなんで、友達もこんなんで…。」