―― ピピピピッ ピピピピッ ――

「う~ん…」

 目覚まし時計を止め、起き上がる。

「あれ…寝ちゃったんだ。」


 どうしよう…。

 どうしよう…。

 考えても、答えは浮かばず、

 でも、学校の時間は迫り来る。

 よし!ちょっと遠回しに美菜乃ちゃんに相談してみよ。


 学校に着くと、珍しく、美菜乃ちゃんがいない。

 仕方がないから、自分の席に座り、荷物を整理していると、


「春姫 おはぁー☆」


 美菜乃ちゃんだ。


「美菜乃ちゃん! おはよう! 今日はどうしたの?」


「え、どうしたのって?」


「いや、来るの、いつもより遅くない?」


「やだなぁーもぅ。春姫がいつもより、早いんじゃん。」


 え?うそ。

 無意識のうちに、早く相談したくて、早く来ちゃったのかな?


「ねぇ…美菜乃ちゃん? あのさ、もし、自分の友達の好きな人が自分にメアドとか、ケー番とか教えてきたら、美菜乃ちゃんは、どうする?」


 遠回しに 言ってみた。