リアリストの夢




「……何で泣いてんのー」


また、笑った。

今度は髪じゃなくて、

あたしの肩を抱き寄せた。


「…泣いてない、し」

「いや、泣いてるし」

「……ば、」

「バカじゃないの、とか思ってんだろ」

「…っえ、」



_