―――・・・


「莉緒、さん...」


ドアに


しかもダルそうに寄りかかる彼を呼ぶ。


「沙蘭、待ってたよ。」


白々しい。


今すぐここで殺してやりたいくらい。


「私たち。いつ婚約したのかしら?」


嫌味ったらしく言い放つ。


「今だよ。」


何の迷いもなく答える彼。


ワインに毒をもって毒殺しようか?


「取り消して。今すぐに。」