――― 1年前 ―――・・・


「沙蘭。行こうか。」


優しく沙蘭に手を差し伸べる。


「うん。」



沙蘭は彼の手を握って歩きだした。


「...沙蘭。明日は家でパーティーがあるから、来てね。」


「お洒落していくね。」


優しく微笑んだ。


沙蘭も彼も。