「あ゛ーっ!!!」
二葉マユ、14歳。
只今人生後悔中…

なんでうちっていつもこうなんだろう?!
自分が情けないわぁ~…

――――8ヶ月前
中学二年生に進級したばかりの4月、うちは幸せの絶頂(?)にいた。
一年生の頃同じクラスで一目惚れしちゃった憧れのジン君と付き合っていたから。
ジン君は背も高く、性格はシャイの凄くかっこいい人だった。

でもうちはジン君の事を振ってしまった。
理由は未明!
てかうちが忘れちゃった…

そんな過去のことを今さらながら後悔してる、寂しい12月。
もう!馬鹿だよー自分。

ジン君と別れてからは誰とも付き合う事もなく、学校生活をそれなりに楽しんでいた。

「つ゛ま゛ら゛ん゛」
「マユまた嘆いてる~」
うちの嘆きにつっこみしてくるのは同じクラスの“桜井カオリ”ちゃん。面倒見がよくて、一番頼れる親友さん。

「そういえば、年上ってかっこいいよね」
「あ゛ー。年上かあ…」
年上と言えば、あの人とか??

“あの人”っていうのは新人教師の大宮先生。
特に面識とかはないんだけど、新任式からやたら気になる存在。
別に恋愛なんて感情じゃないけど、

「ディズニーランド彼氏と行くなら二人で行きたい派?それともWデート派?」
やたらテンションの高いカオリちゃん。
そりゃモチロン~…
「Wデート派っしょ?笑」
うちはなんだかんだのシャイガールなんですよ!
だからWデート派なんです。
「え゛え??絶対に二人で行った方が良いって!!」
いやいやいや、絶対Wデートでしょ!
「じゃあさ、どっち派が多いか勝負しよ!!」
ほら、まためんどくさいことになるじゃん~