終わったとたん。

君は勢いよく席についた

なんだかそれが可笑しくて

ついつい笑ってしまう。


「なんだよ…?」

君が不機嫌に聞いてきた。

「なんだか微笑ましくて。
初めての環境って緊張するよね。」

「別に緊張なんてしていない。ただ…。」

「ただ…?」

「お前がこんなに近くにいるなんて思わなかったから」


「えっ?」

「いや。何でもない。
ただの独り言だ。」


そう言って前を向いてしまった

不思議な人…。


君のほっぺが桜色に染まっていた。


それに気付いたとき、終わりのチャイムがなった。


それと同時に君は何処かへ行ってしまった。