「じゃあ。みんなそれぞれ名前わかると思うけど、自己紹介すんぞ!!」

「時馳もいることだし、こいつアメリカから帰ってきたばかりの帰国子女だから、みんな仲良くしてやってくれよ!」


担任の言葉に耳を疑った…。


帰国子女!?

なんだかすごい人がきたなぁ。
そんなことを考えてるうちに、私の順番が回ってきた。


「柚咲 詩音【ゆずさき しおん】です。よろしくお願いします」


ありきたりな自己紹介。


次は君の番。

「時馳 海罹【ときじ かいり】です。よろしくお願いします」

まったく同じことを言った君はなんだか、緊張しているようだった。