痛い程の日差しが

閉じた瞼から伝わる



「ん・・・」

寝ちゃったんだ・・・




なんか

あったかい。




ベッドの中があったかくて

気持ちまで満たされる




こんなに心地良い目覚めは
久しぶりだった




あれ・・・



ん?



目をこすって


状況を把握してみる






「わぁーーー!空?!」



あったかいと感じていたのは空だった



あたしは空の胸に
ピッタリくっついて寝ていたのだ




「え・・・?

うわ!なに?」


あたしの言葉に空も飛び起きる





え?



いや?



なんにもない・・・よね?


あたしは服を確認する。




「バカ!
なんもしてねーよ!」


空も焦ったようにそう言った




酔っぱらって・・・

一緒に寝ちゃったんだ・・・



「おまえ、他の男といる時気をつけた方がいいよ。」


「え?」


「俺じゃなかったら
間違いなく服きてないからな。」




かぁ・・・っと

一気に顔が熱くなる。




そうだよね・・・

そんな状況だよね



何もないのは

空だったから。



「うん。気をつける。」


恥ずかしくなったあたしは俯いてそう答えた




「あ・・・あたし帰るね。」


「あぁ。俺寝る。」



そう言って空は
再びベッドに倒れ込んだ