なぜだかすごくドキドキする



男の子の部屋も


キスも


エッチも

はじめてではないのに。




「とりあえず座って。
ワインあるんだ」


「うん」

ソファに座るとまもなく咲人がワインとグラスをもってきた




トポトポ。




ワインが注がれる音が
部屋中に響いている




「乾杯」


グラスが少しぶつかる



あたしは腹をくくった



なんの?


わかんないけど。



忘れられない空の言葉をかき消すように
ワインを飲んだ




酔っ払って少し頭がぼーっとしてきた

気づけばすぐ近くにある咲人の顔



「寧々・・・」




「咲っ」

言い終わる前に塞がれる唇




ん・・・





んんっ・・・




角度を変えながら
咲人の舌が滑り込む




「はぁ・・・」



だめ、力が抜けちゃう・・・