「うまくいったか」

ハナちゃんと家に戻ると、陽介は上機嫌だった。
急に家を飛び出したハナちゃんは、おじさんにお説教されている。

「俺は、思ったより我慢ができないタチらしい」
ハナちゃんが大人になるのを待つ予定だったんだぞ。


陽介は腹を抱えて爆笑した。

「天久が、欲しいものを我慢したとこ。見たことないんだけど」