いじわるなサンタさん




あの時、もしも和真があたしに告白していなかったら。

もしもお試し期間なんて、しなかったら。



今の気持ちとあたしは、ここにはいない。


本当に不思議だ。


たった一つ、たった一言。

言ったり、していなかったら、こうやって幸せな気持ちになれることもなかったんだ…。

こうやって、最高なクリスマスを、送ることも出来なかったんだ。




『好きだよ』

その言葉の代わりに、満面の笑みを和真に返した。


まるであたし達を祝福するように、大粒の雪が降ってきた。

大きなツリーと、雪の雨。


突然の祝福に驚きながらも、幸せを噛み締めた一時だった。





和真、大好き!

この気持ちは一生変わらないよ。

この先、何があっても、二人で乗り越えようね。



あたしの大好きな人──。


どうかずっとずっと、あたしの隣にいてください。




12月25日。


一生忘れない、15歳のクリスマス────。




-E N D-