「ばーか」
降ってきた言葉と同時に、ほっぺをつねられた。
「…ひたいれす」
「お前、可愛過ぎ」
「へっ?」
「可愛過ぎたせいで、思わずキスしちまった」
あたしのほっぺをつねりながら、意地悪な笑顔を向ける。
つねっていた手を離すと、和真が耳元に近づいてきた。
「美咲……」
甘く甘く囁く声。
それだけで、ドキンドキンと心臓が騒ぎ出す。
和真は、ズルいよ。
すぐにあたしを虜(トリコ)にしちゃうんだもん。
でも、そういうところが、大好きなんだ。
「好きだ」
そう呟いた後、耳にキスをくれた。
体も心も、火照っていった。


