「いんだよ。俺の女なんだから」
──ドキンッ
和真はそう言うと、ポンポンと頭を優しく撫でた。
この手が、あたしを安心させるんだ。
こうやって不安なときも、和真の大きくて暖かい手が、心を熱くさせる。
「あたしは、特別?」
「世界で一番!」
あたしの問いかけに、ニカッとはにかんだ和真。
いいのかな、あたし。
こんなに幸せで。
何もかも上手くいきすぎてて、逆に怖いくらいだ。
今年は入試もあるし、勉強ばかりの日々だったから、
サンタさんからのクリスマスプレゼントなのかもしれないね。
大好きな彼と、甘い時間。
こんなに嬉しいプレゼントは、他にはないよ。


