「……和真」
「ん?」
高鳴っていく鼓動。
でも、この鼓動が逆に心地良い。
全身に熱が伝わる。
「あたしね…」
「うん」
「好きに…なっちゃったんだ。和真のことが…」
「………」
「だから、あたしと……っ」
『付き合って下さい』
そう言おうとしたら、和真があたしの言葉を遮って抱きしめた。
突然のことで、頭の中が半分パニックになった。
「あの……かず…」
「俺が先に言うつもりだったのに…」
「えっ?」
「今日、お前を家に送るときに、今度はちゃんと伝えようと思ってたのに」
和真がそんなこと考えてたなんて。
なんだか、嬉しくて、また涙が溢れそうになった。
嬉しすぎるよ、こんなの。
あたしは、和真の胸に顔をうずくめて、ギュッと抱きしめ返した。
そんなあたしを和真は、より一層力を込めて、抱きしめてくれた。


